農ライフを通して、本来のヒトの役割を知る時

“NOH LIFE” NO LIFE

by SHOGO

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「道志村ひゃくしょう会」佐藤 光男さん×Shogoさん対談
”NOH LIFE” NO LIFEを振り返って ー前編ー

山梨県道志村で野菜栽培を行っている農業グループ「道志村ひゃくしょう会」さんの畑をお借りして農業を学ぶプロジェクト『NOH LIFE NO LIFE』がスタートして6ヶ月。
2416MARKET一周年イベントで販売する野菜も順調に育ってきています。
農夫としての修行を積むShogoさんと、指導してくださる「道志村ひゃくしょう会」会長の佐藤 光男さんとの間に絆も生まれ、道志村に足を運ぶたび新たな発見に出会っています。
豊かな水を育む川と、四方を山々に囲まれた自然溢れる道志村。農業を通して人間本来の喜びを感じるプロジェクトとなりました。

<“NOH LIFE” NO LIFE始動から6ヶ月。現在の畑の様子をレポート>

ーー2416MARKET:昨年からスタートしたプロジェクトも約半年を迎え、畑に緑が増えてきました。現在の畑はどのような状態ですか?

ーー佐藤光男さん:3月に植えたじゃがいもは、7月の中旬ごろ収穫できそうです。順調に育ってきていて、花が咲きそうな状態ですね。その手前にはカブがあって、3週間くらいで結構大きくなってきました。2416MARKETの一周年イベントには間に合いそうだね。

ーーShogoさん:じゃがいも、そら豆、ズッキーニ、サラダカブ、ラディッシュ、玉ねぎ。玉ねぎはどれくらい植えられているんでしたっけ?

ーー佐藤光男さん:7千本くらいかな。

ーーShogoさん:僕の畑では、ここまでの大きな規模の数を植えたことないので、スケールの大きさにいつも驚かされています。今回初めて農家さんの単位での畝の数で栽培してるんですけど、やっぱり全然違いますね。僕が持っている畑は畝の長さももっと短いし、ここまでの横幅が取れないので。規模が違うと手の掛け方も全然違うんですよね。

ーー佐藤光男さん:手が掛かっている分、やっぱり自分で作った野菜は買ってきたものとはちょっと違いますね。それと作っている過程が分かっているから葉も茎も大事にして食べられるし、大切に育てたからこそ安心して食べられます。

<自然と共に生き、生かされている実感を味わう>

ーー2416MARKET:6ヶ月の間作業を共にされて、印象的だったエピソードは?

ーーShogoさん:光男さんの話の中で印象的だったのは、『昔はお金の使い道がなかった』って仰っていたこと。畑の周りにはコンビニもないですし街からも離れていて、その環境下で学ぶことが多いです。僕たちは都会に住んで少し足を伸ばせばなんでも手に入る、お金で全てを買うっていう生活ですよね。でもここでは本当に必要な最低限のものだけを買って、あとは自分たちで作る“生きる力”を教えてもらいました。

ーー佐藤光男さん:昔は味噌も醤油も作っていたので、買いに行くものといえば塩くらいかな。昔、この辺の人は毎年冬になると醤油を絞ったりしてましたよ。本当に自給自足。食べるものはほとんど自分たちで賄っていました。

ーーShogoさん:だからこそここに来ると自分の弱さを痛感するというか。街で暮らしていると色んなものが溢れすぎていて、ものはたくさんあるけど、でも“個々の生きる力”で言ったらすごく弱いんだと思います。農業以外にも光男さんにはそういった事を教えてもらって、自信になりましたね。例えば仕事を全部失ったとしても「自分は生きていけるんだ」って思えるのは、今とても大事なことなのかなって思います。

ーー佐藤光男さん:災害があって、電気やガスが全部止まってしまうと生活できないじゃないですか。ここはそんなに影響がないんです。冷蔵庫の中に食べ物を何日分も備蓄することもほとんどないですしね。道志村には、横浜市の森林計画により保全された水源林があって、ここの野菜も道志川の水を使って作っています。本当に自然豊かで、自然に生かされていますね。

ーー2416MARKET:光男さんは、印象的な出来事はありましたか?

ーー佐藤光男さん:Shogoさんは見ての通り、作業中に手袋をしないんですよ。土に対しての愛情があるんだなと感じますね。なぜ手袋をしないのか聞いてみると『土の感触が楽しみで来ているんです』と嬉しそうに言っていて。それは特に印象的です。

ーーShogoさん:土を触る大切さは特に感じていて、毎回楽しみにして道志村に来ています。土を直接手で触ると、結構荒れるんですよ。モデルの仕事は綺麗にしておかないといけないんですけど。帰りの車でハンドクリームをたっぷり塗ってます(笑)。普段はコンクリートに囲まれた生活をしているので、土の感触を楽しめるこの時間はとても幸せを感じられます。

<受け継がれた技術を次世代に継承する>

ーーShogoさん:“生きる力”を教えてもらったとお話ししたように、光男さんの話は本当にいつも面白くて勉強になっています。このプロジェクトの一番最初に、土づくりのために落ち葉を土に入れて腐葉土を作る取り組みをしたんです。腐葉土ができると土がふんわりして根張りが良くなったり、植物が養分や水を吸収しやすくなったり、色々と良い効果があるんです。この方法は自分の畑でも試してみたいと思いました。籾殻やバークなど方法は様々なんですけど、最終的には落ち葉がベストらしいので、その脈々と受け継がれてきた方法を試すのが今からすごく楽しみですね。

ーー佐藤光男さん:考えれば考えるほど面白い。苗を植えて育成して野菜を食べる。とてもシンプルなんだけど、いろいろ考えていくと奥が深いですよ。

ーーShogoさん:新しい技術や選択肢がある中で、昔から続いていることって理にかなっているんですよね。結局シンプルな方法にたどり着くんだなと改めて感じます。

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2416MARKET
OPEN HOUR:11:00 – 20:00
HP:https://www.2416market.jp/
IG:@2416market
※最新の営業時間等はインスタグラムでご確認ください。

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IG:@shogo_velbed

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